国宝「城」の一覧や「茶碗」と博物館について

国宝=城

国宝の指定を受けている城は現在、姫路・彦根・犬山・松本・松江の5ヶ所です。以前は4ヶ所だったのですが、2015年に松江が加わり5ヶ所に増えた経緯があります。いずれも、江戸期からの天守閣が現存しているという共通点があります。
戦前は、国宝の基準がゆるく、現在で言えば重要文化財も含めた広い概念だったものです。名古屋や大阪は大空襲で、広島は原爆で消失した痛ましい歴史がありますが、復元された城は観光スポットとして返り咲いています。
ワンランク下げて、弘前・丸岡・備中松山・丸亀・松山・宇和島・高知の重要文化財も堂々たるものです。「国宝五城」と合わせ12ヶ所とも風格もあり、姫路城は世界遺産でもあります。



国宝の城一覧

松本城天守 5棟(天守、乾小天守、渡櫓、辰巳附櫓、月見櫓)長野県(所有者:国、管理団体:松本市)
犬山城天守 愛知県 (所有者:犬山城白帝文庫)
彦根城天守、附櫓及び多聞櫓 2棟 滋賀県(所有者:彦根市)
姫路城大天守 兵庫県(所有者:国、管理団体:姫路市)
姫路城乾小天守 兵庫県(所有者:国、管理団体:姫路市)
姫路城西小天守 兵庫県(所有者:国、管理団体:姫路市)
姫路城東小天守 兵庫県(所有者:国、管理団体:姫路市)
姫路城イ・ロ・ハ・ニの渡櫓 4棟 兵庫県(所有者:国、管理団体:姫路市)
松江城天守 島根県(所有者:松江市)

 



国宝=茶碗

国宝に指定された茶碗は、現在8碗あります。内訳は、唐物が5碗・高麗茶碗が1碗・国産はたったの2碗でしかなく、完全に輸入超過の状態です。重要文化財まで範囲を広げるとグッと点数が増えますが、やはり格が違います。
国宝の内、唐物茶碗はすべて天目という特徴があります。唐物の5碗を詳しくみると、曜変天目が3碗、油滴天目が1碗、玳玻天目(たいひてんもく)が1碗となっていて、本国でも完全な形で現存していない点で、希少価値は十分にあります。
国宝に指定された2碗の国産品とは、志野茶碗と白楽茶碗です。どちらも16〜17世紀の安土・桃山〜江戸初期に制作されたもので、当時の茶道文化をしのぶよすがともなっています。

日本の国宝陶磁器一覧

秋草文壺(慶應義塾)
志野茶碗 銘卯花墻(三井文庫蔵・三井記念美術館保管)
色絵藤花文茶壺 仁清作(世界救世教蔵・MOA美術館保管)
色絵雉香炉 仁清作(石川県立美術館)
楽焼白片身変茶碗 銘不二山 光悦作(サンリツ服部美術館)

その他の国宝一覧=日本の国宝一覧

国宝の仏像

国宝に指定されている仏像は、全部で128件あります。いずれも、世界的にみて超貴重な仏像の数々です。都道府県別では、奈良県が最多で71件で、法隆寺・興福寺だけでそれぞれ17件あります。2番手の京都府は、37件です。
材質面でみると、国宝の仏像は多くが木製で、檜や楠から作られています。さらに、乾漆造17件、青銅製11件、粘土製7件もあります。石造は、「臼杵磨崖仏」の1件だけです。
ちなみに、国宝の仏像で最小サイズは約10cm、最大は鎌倉の大仏として超有名な「阿弥陀如来像」の約15mです。全体として制作年代は飛鳥〜鎌倉期の7〜13世紀に収まり、多くは制作当初は彩色や金箔がほどこされていたと推定されています。



東京国立博物館の国宝

東京・上野にある東京国立博物館には11万点もの文化財が所蔵されています。そして、そのうちの国宝がなんと87点もあります。
公式サイトには「e國寶」というページがあり、そこでは、東京国立博物館所蔵の国宝がデータベースになっています。
そのメニューは分野に分かれており、「絵画」「書跡」「彫刻」「建築」「金工」「刀剣」「陶磁」「漆工」「染織」「考古」「歴史資料」「法隆寺献納宝物」というメニューから、それぞれの国宝の詳細情報へいけます=リンク

京都国立博物館の国宝

京都国立博物館は、国宝・重要文化財を多く所蔵し、一部は平常展示として公開しています。所蔵品の制作年代は、大部分が平安〜江戸期となっていて、歴史的にも希少なことこの上なく、値段がつけられないほど価値のあるものばかりです。
京都国立博物館が所蔵している国宝は多くが戦後、文化財保護委員会(今の文化庁)からの管理替えでもたらされたものです。個人から寄贈された国宝もあり、レア度満点の博物館はヒートアップしています。
京都国立博物館では、特別展でも国宝を公開することがあります。とくに2017年の「特別展覧会」は開館120周年を記念し、門外不出のような美術工芸品が約200件も集まり、見物客を魅了したものです。

 

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