日光の世界遺産・東照宮や二荒神社・輪王寺への行き方や駐車場と見どころなど施設案内

日光の世界遺産

日光は元々、国宝や重要文化財の宝庫で、国内・海外からの観光客を魅了し続けています。加えて1999年、「日光の社寺」として世界遺産に登録されてからはとくに、人気に拍車がかかっている状況です。
世界遺産としての「日光の社寺」は、日光東照宮、二荒山神社、輪王寺の2社1寺で構成されています。観光には徒歩・バスを使い分け、輪王寺、東照宮、二荒山神社の順でめぐるのが超定番のモデルコースです。
日光のハイライトを効率よくめぐるには、「世界遺産めぐりバス」の利用がおすすめです。観光客には、往復乗車券「世界遺産めぐり手形」も販売され、山内エリアの日帰り観光に活用する人が多いようです。

日光の国宝

日光は、世界遺産である以前に、国宝が多い観光地でもあります。その内訳は、日光東照宮で7点、二荒山神社で2点、輪王寺で2点あり、2社1寺で都合17点が国宝の指定を受けていることになります。
日光で国宝といえば、日光東照宮は他を圧倒しています。超有名な陽明門はいわずもがな、本殿や拝殿など、いずれも江戸初期の1636年に建てられたものが、修復を経て今日まで保存されてきたという超貴重品なのです。
日光エリアで、二荒山神社からノミネートされた国宝は、大小の太刀2点で、鎌倉期から南北朝の時代に制作されたという超貴重な工芸品たちです。輪王寺からは、大猷院霊廟と奈良〜平安期になったという般若経の2点がノミネートしています。

日光の重要文化財

日光は、国の重要文化財が多い地域でもあります。中には国宝のワンランク下などと軽く見る人もいますが、高い芸術性が認められ、しかもどれも1点ものの超貴重品ばかりです。さらには山内エリアの2社1寺が世界遺産として認定されるなど、世界が認めた至宝となっています。
日光東照宮は、まさに重要文化財の宝庫です。五重塔、神厩舎の三猿、神輿舎、上神庫、奥宮などなど、観光で回る見るものすべてが、重要文化財であると言わんばかりです。
日光の山内エリアでは、輪王寺の三仏堂はじめ、重要文化財がひしめいています。大猷院は少々奥まった場所にありますが、仁王門、二天門、唐門、夜叉門など、昔も今も見るものの心を引き付けてやみません。



日光東照宮・陽明門

日光東照宮の陽明門は、日光の世界遺産でもハイライトとだれもが認めることでしょう。幅7m、高さ11.1m、奥行き4.4mの堂々としたたたずまいは国宝でもあり、見るだけで観光客の心をとりこにします。
日光東照宮の陽明門は、霊獣30種近く、故事逸話にちなんだ文物500体以上が彫り込まれ、彩も豊かで絢爛豪華な歴史的建造物です。一日ながめていても飽きないことから「日暮門」とも呼ばれるほどで、世界遺産認定にも強力にアピールしたようです。
日光東照宮の陽明門は、修復の際、羽目板の下に215年もの眠っていた絵が現れたのは大ニュースにあげられます。「岩笹梅と錦花鳥」「大和松岩笹と巣ごもりの鶴」は修復期間中、一般公開され、超貴重な芸術作品を世に広めたのです。

日光東照宮のアクセス

日光東照宮へアクセスするには、まずは東武日光駅かJR日光駅へ出ることが先決です。東武線では、浅草駅からの特急「けごん」は運行本数が少なめですが、本数の多い特急「きぬ」を利用し、下今市で日光線へ乗り換える方法もあります。
特急「スペーシア」はJR新宿発もあり、東武日光へ直通しています。東北新幹線を使って宇都宮駅で在来線・日光線に乗り換え、JR日光駅へ出る方法もあります。駅からは路線バスで、日光東照宮へアクセスできます。
東武日光、JR日光駅からのアクセスには、東武バスが便利です。日光東照宮へは「表参道」停から徒歩5分ほどで、「世界遺産めぐり循環バス」は日光観光にも便利な路線です。

日光東照宮の駐車場

日光東照宮の大駐車場は200台分の収容スペースがあり、普通車の駐車料金は1日600円です。バスなどの大型車は、要予約となっています。
日光東照宮の周辺にも、市営や民間の駐車場が何ヶ所かあり、いずれも数分から10分程度でアクセスできる距離感です。シーズン中、直営駐車場は満車になることが多いので、周辺部でも駐車できる場所をピックアップしておくと大安心です。
一帯には多くの駐車場がありますが、日光東照宮は周辺エリアも含め、とくに祝日やゴールデンウィーク期間は駐車待ちになるほど混雑します。対策として、午前中の比較的空いている時間帯にとめてしまうか、いっそ電車・バスに切り替えるのが無難な線です。



日光・輪王寺

日光・輪王寺

日光・輪王寺の拝観料

日光の世界遺産を構成する、輪王寺の拝観料は、三仏堂・大猷院の「セット券」が、大人900円・小中学生400円となっています。単独拝観券は、三仏堂のほうで大人400円・小中学生200円で、大猷院のほうは大人550円・小中学生250円です。
輪王寺も含めて、日光の社寺をまとめて拝観するには、「社寺共通拝観券」が重宝がられていたものです。拝観料は大人1000円・高大学生600円・小中学生400円、2日有効で観光客に大好評だったのですが、現在は販売停止状態です。
輪王寺の宝物殿・逍遥園券は別枠扱いで、拝観料は大人300円・小中学生100円となっています。まったく独立した施設のような格好になっていて、セット券をもっている人でも別途購入する必要があります。

日光・輪王寺の駐車場

日光の山内エリアへ車でアクセスした場合、輪王寺が管轄する100台収容できる有料駐車場を利用するのが、定番となっているようです。ただし、大猷院側のほうは、駐車場がない点で要注意です。
輪王寺は、日光の世界遺産をめぐるのに便利な場所にあるので、駐車場が満車になることが多発しています。混雑時は空車待ちをするか、いっそのこと比較的空きを見つけやすい二荒山神社のほうに回るのがおすすめです。
輪王寺の周辺で車をとめられない場合、小杉放竜記念日光美術館の市営駐車場を利用するのもおすすめです。市営なので、美術館を利用しなくても車をとめられる上、輪王寺まで徒歩圏にある好ロケーションもメリットにあげられます。



日光・二荒山神社

日光・二荒山神社

二荒山神社の御朱印

日光の世界遺産を構成する、二荒山神社は、御朱印を授与してもらうことが、近ごろはステイタスとなっているようです。授与してもらえる場所は、本殿拝殿横の御朱印所と、神橋は二荒山神社の管轄なので、神橋の渡橋券の受付所にもあります。
二荒山神社は歴史ある神社で、摂末社が多い関係上、御朱印は本社で16体、神橋の1体で、都合17体もあります。ちなみに、本社の分は直書きで、それ以外の分は代理で授与する形で書置きとなっています。
二荒山神社の御朱印は、初穂料300円で受け付けてくれます。受付時間はホームページでもはっきりしていませんが、口コミその他から考えると、10〜16時が受付時間の目安となっている模様です。

日光・二荒山神社へのアクセスや駐車場

日光の世界遺産を構成する、二荒山神社は、車でアクセスする人は多いです。大鳥居の近くに、50台とめられる有料駐車場があります。
日光の山内エリアでは、バス停「大猷院二荒山神社前」からすぐの場所にある駐車場もおすすめです。二荒山神社にすぐにアクセスできる場所にあるわりに、利用者数が比較的少ない傾向があるので、観光客にとって穴場かもしれません。
日光の社寺として、世界遺産に登録されてからは、とくに人気がヒートアップし、駐車場が満車になるケースが多々あります。それでも、二荒山神社の周辺は空きが見つけやすい傾向にあるので、ココに車をとめてから、東照宮や輪王寺もついでに観光するのが賢い方法です。