厳島神社(世界遺産)のアクセスや観光案内

世界遺産・厳島神社

広島県には、世界遺産が2つあります。そのひとつが1996年に登録された厳島神社で、広島市の原爆ドームとは「世界遺産航路」で水路で相互アクセスが可能です。
厳島神社は、平清盛が社殿を大改築させたもので、日本三景のひとつでもあります。世界遺産には社殿や大鳥居を含む神域全体と、背後に広がる弥山原始林も含まれ、宮島全体の約14%におよびます。
厳島神社の建物は、じつは自重で立っているだけにすぎず、柱は地中に埋まっていません。世界遺産認定にあたって、そのユニークさも評価ポイントとなった模様です。ちなみに、6棟が国宝、11棟3基が国の重要無形文化財に指定されています。



厳島神社の観光

厳島神社は、満潮・干潮でガラリと景色が違ってみえる観光名所です。満潮時には海上を歩いているような感覚になる東回廊、海に浮かぶ大鳥居も見どころです。干潮時は大鳥居の根元まで潮が引き、観光客は鳥居の間近まで歩いていけます。
厳島神社は、夜のライトアップも見どころにあげられます。観光客は遊覧船でナイトクルージングができますが、干潮時は大鳥居をくぐることができないので運しだいです。
厳島神社では、舞楽や神能などのイベントも観光客に人気です。宮島水中花火大会は例年8月の開催で、ライトアップされた神社と華やかな花火とのコラボで世界遺産の一味違った魅力を垣間見ることができ、幻想的な光景は一見の価値大です。

厳島神社の開門時間

厳島神社の開門時間は、6:30〜18時(季節により変動あり)です。開門は年中無休で、いつでも観光客でにぎわっていますが、世界遺産に登録後は、とくに海外からの観光客がどっと繰り出している状況です。
厳島神社への玄関口・宮島口駅までは、JR広島駅からの所要時間はJR山陽線で約27分、路面電車の広電で約1時間10分です。宮島口桟橋からはフェリーで約10分で宮島へ、宮島桟橋からは徒歩10分超の所要時間でアクセスできます。
厳島神社は、大鳥居が見どころのひとつで、満潮時にはろかい舟で海上参拝、干潮時には歩いて大鳥居まで歩けます。満潮・干潮の時間は、宮島観光協会のホームページなどでチェックできます。

干潮時の厳島神社


厳島神社の海域は約6時間の周期で干満を繰り返し、潮位によってさまざまな表情を見せてくれます。干潮時には大鳥居の根元まで歩いて行けるほどで、観光の目玉となっています。
ただ、厳島神社の大鳥居の周辺は、干潮時は歩けるといっても地面が完全に乾くわけでなく、ぬかるんでいるので汚れても大丈夫な靴で行くのがおすすめです。靴が汚れても、御笠浜の石の鳥居近くにある無料の足洗い場で洗うことができます。
厳島神社は、干潮時でも水が引き切らず、せっかく観光で行ったのに大鳥居まで歩けないことがあります。干潮になる時間は桟橋近くの観光案内所、宮島観光協会のホームページなどで確認できますが、同時に潮位もチェックすることも大切です。



満潮時の厳島神社


厳島神社は、満潮時には社殿も鳥居も海中に浮かんでいるような光景になります。この趣向は平清盛のアイデアといわれ、世界遺産として認められたくらいユニークな構造となっています。
厳島神社は、満潮時には「ろかい舟」に乗って大鳥居をくぐり、よそでは絶対にできない「海上参拝」で超貴重な体験ができます。乗船料金は、平日800円、土日祝が1000円です。ただ、満潮といっても潮位が足りなければ、海上参拝は実施されないことがあるので要注意です。
厳島神社は、夜間にはライトアップが実施され、昼とは違った趣を見せてくれます。とくに、満潮時にはライトアップが海面に映り、幻想的な光景に魅了されます。

厳島神社の鳥居

厳島神社は、大鳥居が最大の見どころとして超有名です。高さは約16mで奈良の大仏とほぼ同じ、重さは約60t、主柱の根周りは約9m、棟の長さは約24mと、堂々たる貫録を見せています。
厳島神社の大鳥居は海中にのめり込んでいるわけではなく、じつは自重で立っているにすぎません。ただ基礎の上に載っているだけの構造ですが地震などによく耐え、耐久年数が長くなるなどのメリットがあるのです。
厳島神社の現在の大鳥居は、明治8(1875)年に建て替えられたもので、通算8代目となっています。社殿側からみて、大鳥居は夕日が沈む方向にあたり、日没時には心洗われる美景に感動必至になると評判です。

厳島神社の御朱印

厳島神社は、参拝後に御朱印を授与してもらうことが、ちょっとしたブームになっているようです。拝殿前にある授与所で、午前8時ごろから受け付けをしてくれます。日中は観光客で大混雑することが多いので、受け付けは開門すぐか夕方の時間帯がおすすめです。
厳島神社の御朱印は初穂料300円、手書きの墨書きに神紋も押印され、いかにも霊験あらたかといった感じです。2014年からは、オリジナルの御朱印帳が1000円で販売され好評を博しています。
厳島神社の周辺にある神社仏閣でも、御朱印を授与しています。豊国神社や大願寺などは宮島島内のアクセスも便利で、宮島は世界遺産も含め、聖地がそこかしこにあることが実感できます。



厳島神社の料金

厳島神社の料金は、昇殿料として大人300円、宝物館も大人300円などとなっています。昇殿料と宝物館への入館のセット料金は大人500円などで、50名以上の団体には割引があり、障がい者割引などもあります。

個人/団体成年/学年宝物共通割引
個人300円300円500円
高校200円200円300円
中小学生100円100円150円
団体
各50名以上
250円250円400円
高校150円150円200円
中小学生70円70円100円

厳島神社の周辺は、満潮時にはろかい舟に乗船して大鳥居をくぐり「海上参拝」をすることができます。舟の乗船料金は平日800円ですが、土日祝は1000円の割増料金となります。
厳島神社は、「世界遺産航路」で広島市の原爆ドームと水路で結ばれています。料金は、片道2000円、往復3600円です。所要時間は片道45分くらいなので、これら2つの世界遺産は、同日にまとめて日帰り観光が可能です。

厳島神社のアクセス

厳島神社へアクセスするには、JR広島駅からJR山陽本線で、所要時間26分ほどで宮島口駅へ出ます。さらに宮島口桟橋からJR西日本フェリーか宮島松大汽船に乗り、10分ほどのプチ船旅で島へ渡れます。
▼動画:JR宮島口駅から厳島神社まで▼

厳島神社への玄関口・宮島口駅へは、路面電車の広電でもアクセスできます。広島駅-広電西広島(己斐)-広電宮島口のルートで、所要時間は1時間10分ほど、往復でJR線と路面電車を使い分ける乗り方も人気があります。
厳島神社は世界遺産つながりで、原爆ドーム近くから水路でアクセスする方法もあります。平和記念公園からすぐの元安桟橋から「ひろしま世界遺産航路」号で、所要時間は片道45分ほどの船旅です。

厳島神社へのフェリー航路

厳島神社がある宮島は、フェリーで本土と結ばれています。JR宮島口駅からは徒歩3分ほど、広電宮島口駅からすぐの場所に、フェリーが発着する宮島口桟橋があります。
宮島口桟橋〜宮島桟橋間は、フェリーで約10分でアクセスしています。宮島桟橋(フェリーターミナル)内には、観光案内所があります。観光案内所には無料のパンフレットや地図で厳島神社の最新情報を入手できるほか、干潮・満潮の時間も確認できます。また、売店やコインロッカーもあります。
宮島桟橋から、厳島神社までの所要時間は徒歩で片道約12分といったところです。参拝の帰りは、桟橋への途中にある表参道商店街を散策するのが、超定番の観光スタイルです。
なお、フェリーにはJRと松大汽船の2つがあります。料金はJRで片道大人で180円です。こちらのほうが大回りになりますが、鳥居のすぐ近くを通る航路になっています。