歌舞伎座の公演予定や座席表とチケットについて

歌舞伎座は、東京・銀座にある劇場で、歌舞伎専用劇場として運用されています。
現在の建物は四代目にあたり、2013年に高層のオフィスビルも併設した形で建て替えられました。
そのオフィスビルは、高さ145メートル、軒高135メートル、地下4階地上29階建ての複合型高層ビルで「歌舞伎座タワー」と呼ばれています。
歌舞伎は、あらかじめ公演演目のあらすじや見どころ、歌舞伎役者の家系やプロフィールなどがわかっていると面白さが格段に違います。このページの最後では、観劇する前に演目の概要やみどころ確認できる「歌舞伎ハンドブック」の紹介もしています。



アクセスや駐車場

歌舞伎座のアクセスは、地下鉄ならばとても簡単で、東京メトロ日比谷線か都営地下鉄浅草線の東銀座駅から地上に上がればすぐそこにある、という感じで、「直結している」と言ってもよいほどです。
東銀座駅中央改札から歌舞伎座への道のり(動画

車でアクセスした場合、駐車場は「日本パーキング歌舞伎座駐車場」が24時間で利用できます。
駐車場の料金は、8時〜22時が30分ごとに300円、22時〜8時が、60分ごとに100円となっており、最大料金は24時間毎に普通車1,500円、ハイルーフ車2,200円(平面駐車の場合、普通車も2,200円)です。
料金は入庫時点から起算されますが、入庫後15分以内に出庫すれば無料です。



アクセスマップ

上は、グーグルマップで歌舞伎座を表示したものです。拡大・縮小などの操作が行えます。

歌舞伎座の座席表

歌舞伎座の座席は、全部で1808席あり、大きくわけて「一階席」と、「二階席」、そして「三階席」があります。そこからさらに、「一階」のうちの「一階桟敷席」、「一階1等席」、「一階2等席」、「二階」のうちの「二階一等席」と「二階2等席」、そして「三階」のうちの「三階A席」、「三階B席」にわけられます。
4階席もありますが、こちらは、「一幕見席」といって、立ち見も含めた当日券のみの席になります。
下は歌舞伎座公式サイト「歌舞伎美人」にリンクされている座席表PDFファイルのキャプチャー画像です。
※PDFは以下のキャプチャー画像からリンクしてます。

※引用:http://www.kabuki-bito.jp

座席による見え方の違い

コンサート会場やスタジアムでもそうですが、座席の位置によって見え方は異なります。
一般的に、演目が見やすいのは一階、二階の前のほう=つまり「一階1等席」や「二階一等席」です。さらにできれば、その中でも7列目〜9列目の中央ブロック。ここをその列の呼び名「と列」「ち列」「り列」を短縮して「とちり席」と呼ぶこともあります。
また、人気の高い「桟敷席」ですが、ここは舞台に対しての角度が正面ではありません。ではなぜ人気かというと、桟敷席でした味わえない「桟敷幕の内」や「桟敷寿司」など、特別メニューのお弁当が食べられるからです。ちなみに、桟敷席からの眺めはこんな感じです。

また、「コストパフォーマンスで選べば三階席」という人もいます。
三階になると、一階や二階とくらべて料金がガクンとお安くなります。では、価格差ほど見えにくくなるのか、といえば、それほどでもありません。
実際の三階A席からの見え方がこんな感じです。



歌舞伎座の料金

公演や出し物、席によって異なります。以下、実例をあげます。

歌舞伎座百三十年「四月大歌舞伎」(平成30年4月2日(月)~26日(木))

1階桟敷席=20,000円
1等席=18,000円
2等席=14,000円
3階A席=6,000円
3階B席=4,000円

歌舞伎座百三十年「二月大歌舞伎」(平成30年2月1日(木)~25日(日))

1階桟敷席=22,000円
1等席=20,000円
2等席=15,000円
3階A席=6,000円
3階B席=4,000円

そして、「延寿會」の場合、第一部だと自由席:11,000円、第二部だと、1階桟敷席=20,000円、1等席=18,000円 2等席=10,000円 3階A席=5,000円 3階B席=3,000円となっており、その公演ごとにすこしずつ料金が異なります。
また、上記の他に、「一幕見席(ひとまくみせき)」という、ビギナーやリピーター向けのお手軽コースがあります。
「一幕見席」は、「ひとつの演目を見るためだけの席」なので、館内の通常サービス(お弁当やお土産など)は受けられないのですが、「値段も手頃で手軽な鑑賞ができる」ということで人気です。一幕見席は歌舞伎座4階にあり、直行エレベーターで行きます。全席自由で、通常は椅子席約90名、立見約60名、合わせて約150名が定員です。ただし、演目によっては大幅に減ることもあることも知っておきましょう。

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大阪歌舞伎座について

以前は、「大阪歌舞伎座」というのが大阪市の難波にあった時代もあり、「上方歌舞伎の殿堂」とすら呼ばれていました。
「大阪歌舞伎座」はその後、千日デパートとなり、1983年には建物も取り壊されています。その後継とされるのが、大阪・新歌舞伎座です。
ただ、この新しい「新歌舞伎座」は「歌舞伎を上演しない劇場」としても知られ、現在では、北島三郎、石井竜也(元米米CLUB)といったアーティストによるコンサートや梅沢富美男劇団の公演などでにぎわっています。

歌舞伎座の公演予定

歌舞伎座の公演予定は、公式サイト「歌舞伎美人」で、おおむね3ヶ月くらい先まで発表されています。また、松竹のサイトでも発表されています。以下は最新情報の引用になります。フレーム内をスクロールすると詳細までチェックすることができます。


以下は2018年の2月〜4月の演目例になります(最新情報は上記を御覧ください)。

歌舞伎座百三十年
松本幸四郎改め 二代目 松本白 鸚
市川染五郎改め 十代目 松本幸四郎 襲名披露
松本金太郎改め 八代目 市川染五郎

二月大歌舞伎   公演詳細
平成30年2月1日(木)~25日(日)

歌舞伎座百三十年

三月大歌舞伎 公演詳細
平成30年3月3日(土)~27日(火)

 

歌舞伎座百三十年

四月大歌舞伎 演詳細
平成30年4月2日(月)~26日(木)

 ※最新の正式情報は公式サイトでご確認ください。 http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/

チケットの購入はインターネット経由でもできます。その場合、ユーザー登録が必須になります。
電話による問い合わせやチケット購入も可能です。

チケットホン松竹 ナビダイヤル 0570-000-489

観劇前に目を通しておきたい「歌舞伎ハンドブック」

歌舞伎は、「現代語」で演じられるわけではありません。かといって、字幕スーパーが表示されるわけでもなく、独特な節回しや型は「伝統」ではありますが、現代人がすぐみて楽しめないかもしれません。そこでおすすめするのが、事前の「予習」です。これをやっておくだけで歌舞伎の面白さが格段に違います。
ここでご紹介するのが、「歌舞伎ハンドブック―歌舞伎の全てがわかる小事典」というタイトルの単行本です。元・演劇出版社編集長で、元・新国立劇場演劇芸術監督でもある藤田洋さんという方が編集しています。「歌舞伎の全体像がわかる。観劇する前に演目の概要やみどころ確認できる。役者の系図も整理されており、役立つ」「歌舞伎の演目なども網羅されていて、かつ、簡単な内容・ポイントもわかって、歌舞伎に興味のある人が最初に読む本として最適な気がします」といった感想コメントも寄せられており、歌舞伎初心者の人も長年のファンの方も楽しんで読めるハンドブックになっています。