皇居・旧江戸城の一般公開や観光・見学コース

江戸城は今

江戸城は1457年に太田道灌らによって建てられた平山城で、江戸時代は徳川幕府の政庁でした。それが今、皇居として転用されていることはよく知られることでしょう。ただ、天守閣はすでにありませんし(明暦3年/1657年の明暦の大火により焼失)、皇居として使用されているのは旧江戸城の本丸、二の丸、三の丸の一部ですから、江戸城のすべてではありません。ですから、天守閣から城下を見下ろすような、昔ながらの景観は見られませんが、江戸の昔をしのぶスポットを見出すことはできます。
▼旧江戸城▼

江戸城の名残りを一番とどめているエリアは、皇居東御苑です。本丸・二の丸・三の丸跡にできた庭園で、天守閣跡・百人番所・松之大廊下跡(『忠臣蔵』で超有名)など、今でも無料で見物することができます。
▼二重橋▼

皇居外苑では、二重橋を望む光景が、江戸城の今の姿をよく伝えています。さらに桜田門(桜田門外の変の現場)も、北の丸公園の田安門・清水門も、歴史的な史跡の実物を見るにつけ、昔は確かにお城だったのだと肌で感じることができます。



江戸城の見学コース

江戸城は明治維新以降、皇居として生まれ変わって今に至っています。二重橋をバックに記念撮影、楠正成像や和田倉噴水公園を散策し、桜田門へいたるのが、超定番の見学コースです。国指定の重要文化財も多く、約60分で回れます
▼楠正成像▼

江戸城らしさが残っている点で、皇居東御苑もおすすめの見学コースです。天守閣跡や松之大廊下跡などの史跡で、徳川の時代をしのぶことができます。
▼江戸城天守閣跡▼

江戸城の歴史をより深く知るには、予約制の「皇居一般参観」に参加するのも一興です。宮内庁のホームページなどで予約し、富士見櫓・伏見櫓・宮殿東庭など、普段は足りいることのできないスポットも、見学コースに入っています。

江戸城の案内マップ

▼江戸城の見取図▼



皇居の一般公開

皇居は、皇居外苑・東御苑・北の丸公園の3エリアが一般公開されていて、外苑と北の丸公園はオープンスペースです。東御苑は通常、開園時間は9〜17時で、月・金が休みとなっています。
皇居の一般公開で大人気なのが、「一般参観」です。火〜土の10時〜・13:30〜の1日2回、富士見櫓や宮殿東庭など通常は立ち入りができないスポットも見学できます。一般参観は予約制で、宮内庁のホームページなどから予約できます。
皇居の一般公開といえば、正月二日の「一般参賀」は最大のイベントです。一般参賀は混雑必死ですが、皇族の方々に無料でガラス越しで拝謁できるということで、小旗を手に万歳三唱している光景は風物詩となっています。

皇居の観光

皇居はかつてほどではないとしても、今でも東京観光の華であり続けています。アクセスは、東京メトロの大手町駅から約5分、東京メトロ千代田線の二重橋前駅からすぐです。
皇居外苑は観光客が多く、観光客必訪のスポットです。二重橋をバックに記念撮影、楠正成像を見物している光景は、観光客がいると遠目からもわかります。
皇居東御苑は、江戸城の名残りを色濃くとどめている観光スポットです。東御苑は、江戸城天守閣跡、『忠臣蔵』で超有名な松之大廊下跡などで江戸の昔をしのぶことができます。
▼北の丸公園▼

北の丸公園は、美術館や博物館が集まっているエリアで、独立した公園のように思っている人は多いようです。