小笠原諸島への行き方(アクセス)や観光スポットとツアーや各種宿泊情報

小笠原諸島への行き方(アクセス)

小笠原諸島は、父島が玄関口となっています。東京・竹芝桟橋-父島・二見港間を結ぶ「おがさわら丸」を使うのが標準的な行き方で、片道25時間30分ほどの船旅は、2ヶ月前から予約できます。
小笠原諸島へは、「共進丸」を使う行き方もあります。共進丸は貨物船ですが、船室にあきがあれば一般の乗客も乗せてくれます。月に2〜3便の運航で、所要時間が片道39時間かかりますが、リーズナブルな料金は魅力たっぷりです。
小笠原諸島の母島は、父島を経由する行き方でアクセスできます。母島への標準的な行き方は、父島から「ははじま丸」に乗り、週に4〜5便の運航で、父島からの所要時間は約2時間10分です。



小笠原諸島へのツアー

小笠原諸島へのツアーは船で

小笠原諸島をめぐるツアーでは、船がけっこう大きなウェイトを占めています。
東京・竹芝桟橋-父島間は「おがさわら丸」でアクセスし、現地ツアーに参加するバリアントもあります。こうした小笠原諸島をめぐるツアーは、船中泊を含めると5泊6日のコースで、7万円台からが定番となっています。
中には20万円超のツアーもありますが、世界遺産効果からかなかなか人気とのことです。
また、小笠原諸島は、クルーズ船で豪華なツアーとしゃれ込むのこともでき、飛鳥II、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなす、などが就航しています。

日本国内の船旅なのに、スケール的にパスポートのいらない海外旅行並みのゴージャスがあります。
もちろんこちらのクルーズツアー料金は30万円程度かかりますが、客船にはプールやジャグジー、フィットネスルームがあり、「動くホテル」ですから値段に見合った満足感が得られることでしょう。



おすすめの小笠原諸島ツアー

小笠原諸島へツアーで行こうと思い立ったら、父島・母島がハイライトであり、はじめての人にもおすすめです。
5泊6日のコースが超定番で、紺碧のボニンブルーの海、満天の星空などが観光の目玉です。

小笠原諸島のツアーで、自由時間を多くとりたい向きに、フリープランがおすすめです。
ツアーでいっても、現地では自分裁量で海のレジャーなどに打ち込めるので、わりと人気のプランなのです。
小笠原諸島は現状、めぼしい格安ツアーはありませんが、「おがまるパック」はおすすめのツアー商品です。
小笠原海運が6万円で販売し、有効期間6日間。往復の船賃・宿泊クーポンのコミコミプライスは、確認できるかぎり最安値クラスです。

小笠原諸島の一人旅ツアー

小笠原諸島への旅行は、なぜかおひとり様でツアーに参加する人が少なくありません。
一人旅であっても、ツアー初日の夜に交流会を開くケースが多く、初対面同士でも親睦を深めやすいようです。

小笠原諸島はツアーで来島するのがスタンダードですが、テレビ番組の影響からか一人旅も人気で、女子の一人旅をみかけることもしばしばです。
島滞在中は、予備の食料やバッテリーは必ず持参し、一人でも不自由のないようにしたいものです。
小笠原諸島の母島は、ツアー客が少ない分、さらに一人旅が似合います。
母島は父島にまして小さい島なので、いちど顔を覚えられれば親しみがわき、いつの間にか皆と友だちになりやすい土地柄なのです。



小笠原諸島への飛行機でのツアー

小笠原諸島には空港がないので、飛行機ではアクセスできません。ツアー客は、東京・竹芝桟橋などから船でまず父島にアクセスすることになります。
ちなみに、竹芝桟橋-父島間の「おがさわら丸」は、年に1回だけ八丈島にも立ち寄ります。つまり理屈の上では、八丈島まで飛行機で、八丈島-父島間は船で行けます。
ただ、これは島民限定のサービスなので、いわゆる普通の観光ツアーには使えません。それでも、懇意のダイバーショップのオーナーに購入してもらって乗船するダイバーもいるようです。
ところで現在、小笠原諸島の父島に空港の建設計画が持ち上がっています。候補地は父島の州崎地区で、実現されれば飛行機の乗り入れが可能になり、ツアーの風景も一変することでしょう。

小笠原諸島の観光

小笠原の観光で手軽なのがレンタサイクルやレンタルバイクです。バイクは50ccがほとんどですが、中には二人乗りできる125ccもあります。
バイクで1時間ちょっとで島内を一周できてしまいます。途中、山の中に突然あらわれる巨大な電波アンテナに驚く人もいるかもしれません。

小笠原諸島の観光スポット

小笠原諸島の観光スポットは、アクセスのよさで父島・母島に集中しています。
父島には、旭平・長崎・中山峠・初寝浦・三日月山の各地に展望台があり、三日月山展望台は夕日スポットとして人気です。展望台からは、運がよければクジラも見られるかもしれません。
▼クジラの潮吹き▼

小笠原諸島の父島には、海洋・水産・亜熱帯農業の各分野で研究所が点在し、観光スポットともなっています。
千尋岩のハートロックは、赤い岩肌がハート型に見え、トレッキングツアーにも人気があります。
▼小笠原諸島父島にある奇跡の絶景ハートロック・この岩の先にはなんと母島が▼

小笠原諸島には、母島にも観光スポットは多くあります。
母島最高峰・乳房山は固有動植物の宝庫で、小富士のビーチはパノラマを満喫でき、南崎はサンゴ礁の海が美しく、スノーケリングの名所ともなっています。

小笠原諸島の父島で宿泊

小笠原諸島の父島は、二見港や大村地区の周辺に、宿泊施設がかたまっています。
大規模なリゾートホテルというようなものはなく、全体として、昔ながらの民宿やペンションが大半となっていて、島の食材をふんだんに使った食事も、楽しみのひとつです。
小笠原諸島の父島に宿泊するとしたら、大村地区は飲食店が多くおすすめのエリアです。

眺望重視の向きには、たとえば「ホテル・ホライズン」は扇浦を一望できる絶妙な場所にあります。
小笠原諸島の父島では、島内各地にあるコンドミニアムを宿泊先に選ぶこともできます。
また、毛利荘はトレーラーハウスを並べた宿泊施設で、キャンプ感覚で離島体験を満喫することができます。いずれにしても、夏はとくに虫除けが必要です。
宿泊のことを考えずにすむのが豪華客船のクルーズツアーで、宿泊は客船の船室にそのまま泊まります。大型の客船と島にはボートで行き来をするので、最終ボートの時間を忘れないようにしましょう。

小笠原諸島・父島の地図

小笠原諸島の父島は、地図をみるとまるでカメのような形をしています。島を取り囲むように点在するビーチも確認でき、標高319mの中央山が島のほぼ中心にそびえ、なかなか起伏に富んでいます。
父島は、小笠原諸島の玄関口として位置づけられていて、人口も多く各集落はそれなりににぎわっています。地図は北側に島最大の集落・大村地区が確認でき、二見桟橋のすぐ西にある三日月山展望台は、水平線に沈む夕日が感動を誘います。
父島の地図をながめると、すぐ南に南島の存在を確認できます。南島は典型的な沈水カルストで白砂と岩が美しく、ヒスイ色の水をたたえる扇池は、小笠原諸島で一番の美景スポットとして評判です。