金沢観光
2015年3月に新幹線が開通した加賀百万石の城下町、金沢。北陸新幹線開通以降、多くの観光客で賑わっています。歴史を感じさせる建物があちこちに残っており、お花や茶の湯を習う人も多い、伝統文化を大切にする都市です。海の幸と山の幸を両方味わえて、おいしい地酒もあり、全国の食通から注目を集めています。また、京都や松江と並ぶ日本三大菓子処で、老舗の和菓子屋さんが多いのが特徴です。そんな金沢の見どころはどんなところがあるのか、さらにおすすめの観光コースを紹介します。
金沢観光の見どころ
金沢には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。その中でも一番有名なのが、日本三名園の一つに数えられる兼六園です。
兼六園の見どころ
金沢の兼六園は、加賀百万石の藩主・前田家が170年以上の時をかけて築いたという、見どころ満載の大名庭園です。
近年は、三ツ星を獲得したという「ミシュラン効果」で海外からの観光客にも人気が高まっています。
兼六園は、瓢池や眺望台など見どころが多数あり、日本三名園のひとつです。霞ヶ池・虹橋・徽軫(ことじ)灯籠の3点は、ガイドブックなどでよく1枚の写真として載っていますが、観光客にとっても超定番の撮影スポットです。
兼六園は、桜や紅葉の名所としても有名で、見どころも四季折々の変化を楽しめます。開園前の早朝の無料開放、桜の時期やお盆などで無料開放日も狙い目で、お得感を誘います。
名前の由来ですが、宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望という、六勝(六つの景観)を兼ね備えていることから、兼六園と名付けられたそうです。
加賀藩主である前田家が長い年月をかけて形づくってきた兼六園は、明治時代に入ってから市民に開放され、今では市民の憩いの場として、親しまれています。
特に、春の桜と秋の紅葉の時期は、園内は大変な人で賑わいます。
金沢城や周辺のスポット
兼六園のすぐそばには、前田家のお城跡である金沢城公園があります。残念ながら天守閣は残っていませんが、門や櫓など一部の建物は再建されました。建物内は有料ですが、公園内は無料で見て回ることができます。
金沢21世紀美術館は2004年にオープンした、比較的新しい施設です。館内だけでなく、外にも作品が展示されており、触って楽しむことができます。無料スペースだけでも見応えがあり、ミュージアムショップには金沢ならではのアイテムが揃っています。
小腹が空いたら、近江町市場で食べ歩きです。店頭で買って、その場で食べることができます。座って食べたい方は飲食店で、新鮮な海の幸をゆっくり味わいましょう。ひがし茶屋街は、お茶屋さんが並ぶレトロな街です。おしゃれなカフェや雑貨屋さんが多く、女性に人気のスポットです。
長町武家屋敷跡は、かつての藩士が住んでいた町並みを当時のまま保存しています。ずっと土塀や用水が続くので華やかさはありませんが、ゆっくり散歩をして趣のある風景を味わってください。
忍者寺
市の中心部から、ちょっと離れたところにあるのが妙立寺、別名「忍者寺」です。
日蓮宗の妙立寺というお寺でしゅが、万が一に備えて、加賀藩第三代藩主前田利常が創建した、軍事的な出城でもあります。
当時の加賀藩は「加賀百万石」という巨大勢力であったため江戸幕府とも緊張した関係にありました。そのため、なにか事が生じた時の迎撃拠点としても設計されたのです。
敵をあざむくための仕掛けがさまざまに凝らされているため「忍者寺」と呼ばれますが、実際に「忍者」がいたわけではありません。今では、ガイドさんが誘導してくれますが、建物は迷路のようになっています。
落とし穴や隠し階段など、敵を迎え撃つための多様なギミックを見ることができます。予約必須なので、必ず連絡を入れておきましょう。
金沢の観光マップ
観光スポットへ行く時に考えるのが、移動手段。観光スポット同士はそんなに離れていないので、徒歩で回ることも可能です。しかし、限られた時間でいくつも回るためには、移動は「短く」、「楽に」と思われる方が多いでしょう。
金沢市内には、観光客向けに周遊バスが運行しています。お得な1日フリー乗車券が利用できるので、バスで移動する方は是非購入しましょう。金沢駅前にある交通案内所で購入できます。
天気のいい日なら、レンタサイクルもおすすめです。金沢駅を出発点に周遊バスに乗ると、最初に着くのはひがし茶屋街です。次に兼六園、金沢21世紀美術館、近江町市場と回り、また金沢駅に戻ってきます。兼六園のすぐそばに金沢城公園、徒歩10分ほどのところに長町武家屋敷跡があるので、時間があれば立ち寄りましょう。
金沢観光で見ておきたいのは、やはり兼六園。兼六園をメインに余った時間で他のスポットを回るなら、金沢駅からまず兼六園に行き、ひがし茶屋街や近江町市場に寄って、金沢駅に戻るコースもあります。
妙立寺までは、周遊バスが運行していないので、路線バスやタクシーを利用しましょう。妙立寺の近くには、にし茶屋街があります。ひがし茶屋街ほどの規模ではないですが、雰囲気はほぼ同じです。10分かからず行ける距離ですので、時間があれば足を延ばしてみてください。
金沢駅には、観光案内所があります。困ったら、そちらでプランを相談してみてください。限られた時間で存分に金沢を楽しみましょう。以下は金沢観光協会のパンフレットに掲載の地図です。
※以下のキャプチャー画像からリンクしてます。
※引用:http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp
金沢の駅前観光
金沢駅構内から兼六園口に出てまず目に入るのが、ガラス製の屋根。もてなしドームといって、3019枚ものガラスを使って作られています。
金沢は雨の多い土地なので、駅から出てきた人へ傘を差しだす、もてなしの心を表しています。もてなしドームからまっすぐ進むと、次にあるのが鼓門です。巨大な木造の門で、その名の通り和楽器の鼓をイメージして作られています。金沢駅の象徴として、人気の撮影スポットです。
駅から5分ほど歩いたところには安江八幡宮があります。金沢のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」のモデルと言われている、加賀八万起上り発祥の地で、境内に展示されています。小さな神社ですが、駅周辺をちょっと散歩するにはぴったりです。
金沢のライブカメラ
桜の花見や紅葉、あるいは雪や積雪の様子など、ライブカメラでチェックできると便利です。
兼六園のライブカメラ
兼六園の現在の様子は、金沢市ライブカメラの映像がインターネットを通じて見ることができます。
サイトでは、市内の見たい場所をクリックするだけでアクセスでき、会員登録の必要もなく無料で利用できます。
兼六園のライブカメラは、JR金沢駅の兼六園口・鼓門を見下ろす位置に設置されています。今の風景を世界のどこからでもアクセスできることを身上とし、天候の変化や人出の様子などがリアルタイムでわかり、お出かけの際の参考にできます。
ただ、兼六園のライブカメラ映像は、開園時間限定での公開です。夜間のライトアップが見られないのは残念な気もしますが、昼限定でも駅前の混雑の状況や人の流れも一目でわかるのは重宝します。
以下が、兼六園のライブカメラです。兼六園は開演時間中のみの放映なので、夜間はグレーの画像になります。
金沢駅兼六園口のライブカメラ
下に貼り付けたのは、その中の金沢駅兼六園口(東口)の鼓門を見下ろすライブ映像で、雪や路面、人通りや交通状況などがわかります。
上記は、「金沢ライブ映像」というページで公開されているライブ動画です。
このページでは5箇所の観光スポットを金沢市が発信していいます。
問い合わせ先:都市政策局 広報広聴課
電話番号:076-220-2033
FAX番号:076-220-2030
kouhou@city.kanazawa.lg.jp
放映しているスポットは「兼六園」「金沢駅」「金沢21世紀美術館」「浅野川」「屑川」の5箇所で、いずれもyoutubeをプラットフォームとしてライブ配信されています。
金沢の天気
旅行に行くときに気になる、現地の気候。金沢は、春先でも肌寒い日が多いです。5月下旬ぐらいまでは上着を用意した方がよいでしょう。
7~8月は30°Cを超える日が多いので、半袖着用で構いません。
9月中旬~10月にかけてが、長袖に切り替わる時期です。
11月ともなると、かなり寒くなるので必ずコートを用意しましょう。
12月に入ると、雪が降り始めます。その年によって降る時期と量はまちまちですが、パンプスは避けてブーツの方がよいでしょう。冬の兼六園も風情があります。
金沢は、日本一雨の日が多い都市です。「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるくらいで、天気予報が当てにならない都市でもあります。夏以外は、折り畳み傘を持って行くと安心です。
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