南海電鉄の時刻表や路線図と運賃、路線周辺の観光情報

南海電鉄とは

関西国際空港から大阪の中心地なんばへ向かうのに欠かせない南海電鉄こと南海電気鉄道ですが、こちらの路線は空港と大阪の中心地を結ぶだけでなく、途中の停車駅にもたくさん観光スポットがあります。

関西エリアを旅行する際におすすめの南海電鉄の停車駅にある観光スポットや、どこのエリアへ移動する際に便利なのか、こちらの路線の活用法などをここでは紹介します。

南海電鉄の魅力を知ることでより関西エリアの旅行を楽しみましょう。



南海電鉄の路線図

南海電鉄には南海線と高野線の2種類があります。空港へ行く電車は南海線であり、途中で路線変更して関西国際空港へ向かうことから空港線と呼ばれるこちらの路線があることも知っておきましょう。

やはり南海電鉄で利用者が多いのは南海線です。南海線は和歌山市と大阪なんばを結ぶ路線であり、和歌山から大阪へ通勤・通学をする人や、関西国際空港から来る観光客が利用者の中心となっています。停車駅には岸和田や堺といった大阪のベッドタウンとなるような街や、りんくうタウンをはじめとする大型ショッピング施設が充実したエリアもあります。

また、高野線は高野山と大阪なんばを結ぶ路線であり、やはりこちらの路線は大阪なんばから高野山へ向かう観光客が利用者の中心となっています。こちらの路線で特徴的なのは極楽橋駅から高野山駅まではケーブルカーとなっていて、この区間のケーブルカーを南海鋼索線と呼んでいます。高野山ケーブルとも呼ばれており、万が一乗客が乗り切れなかった場合臨時便を出すという異例の運営方法を取っています。



南海電鉄の時刻表

南海線は関西国際空港へ向かう利用者が多いことから、空港行の急行が約15分おきに出ています。空港行と和歌山市行の2種類があり、空港行でないと関西国際空港へたどりつくことが出来ないので初めて利用する場合は注意しましょう。各駅停車も含むと5分に1本は電車が出ており、始発が5時前、終電が24時25分頃となっています。

高野線は始発が5時を少し過ぎたころ、終電は南海線と同じ時間となっています、終着駅である高野山行の本数は特急のみとなっており、1日でも数本しか走っていないことから、高野山に行く観光客は戸笈よりも橋本行の電車に乗り換えて、橋本駅から高野山連絡を使って高野山へ向かう人が大半です。
ちなみに南海電鉄の電車に関しては特急・快急・急行・区間急行・準急・各駅停車の6種類となっています。

また、ホームや駅に設置されている時刻表ですが、「パタパタ」とフラップが動いて表示が変わる様子は話題になっており、動画でも紹介されています。

南海電鉄の運賃

運賃は、発駅から着駅までの営業キロ程(1キロ未満は、1キロに切り上げる)で算出します。
南海線と高野線とにまたがって乗車する場合の営業キロ程は、難波駅~天下茶屋駅間各駅と高野線各駅相互の場合は岸ノ里分岐点接続で、その他の各駅相互の場合は岸里玉出駅接続で営業キロ程を合計し、1キロ単位に切り上げます。こちらのリンクから運賃を調べることができます=リンク

南海電鉄の運行状況

台風などの影響で一部、運行が中止、あるいは遅延することがあります。運行状況の情報は公式サイトに随時掲載されています=リンク

南海電鉄の特急電車

南海電鉄の特急電車は南海線は「特急ラピート」「特急サザン」の2路線、高野線が「特急こうや」「特急りんかん」「泉北ライナー」の3路線があります。

まず、南海線の特急に関しては、関西国際空港行きが特急ラピート、和歌山市行きが特急サザンとなっています。

そして、高野線は特急こうやが高野山の直前の極楽橋まで、特急りんかんが橋本駅まで、泉北ライナーが和泉中央までとなっており、高野山を目指す場合は特急こうやか特急りんかんを利用しましょう。

ちなみに特急ラピートは全席指定席となっており、事前に座席を購入しておく必要があります。特に帰省ラッシュの時期はチケットが取れないこともあるので、早めにチケットを確保しておきましょう。



南海電鉄沿線の観光地

まず、南海電鉄沿線の観光地でも最もメジャーなのが「高野山」です。世界遺産に登録されたことから、観光客でにぎわっており、空海に関連したものや、真言宗の総本山である金剛峯寺などがあります。特に高野山でも空海が眠っているとされる奥の院はパワースポットとして人気で、厳かな雰囲気を感じ取ることが出来ます。自分が今持っている力以上の力を発揮することが出来るご利益があるとされており、特に受験前の時期になると受験生が多く高野山を訪れています。これから何かに挑戦する際にはぜひ高野山を訪れてみてはいかがでしょうか。

少し中心地から離れますが、加太エリアも静かで食べ物がおいしいことからとてもおすすめです。なんばから南海線に乗って和歌山市駅まで移動し、ここから南海電鉄加太線の終着駅である加太駅で降りた場所なのですが、海沿いで新鮮な海産物を楽しむことが出来ます。加太で獲れた海産物を美味しく料理して出してくれるお店はもちろん、市場もあり、こちらでは加太周辺の海で獲れた新鮮な魚が手に入ります。加太周辺は食べ物だけでなく景色もきれいで人気が高いです。海沿いを散歩していると天気が良い日には淡路島などと言った周辺の列島に加えて、四国が見えることもあります。

最後に紹介するのが大阪市に隣接している街である堺市です。堺市は百舌鳥・古市古墳群をはじめとする古墳が集中しており、特に偉人の古墳であったとされる前方後円墳が11個もあり、ここまで集中しているエリアはありません。それ以外にも多数の古墳があり、日本の歴史を歩いて感じることが出来る街です。また、千利休が住んでいた街ということもあり、堺市はお茶に関連したお店も多数あります。茶会を体験することが出来る茶室も多数あることから、ぜひ堺市を訪れてみた際にはこちらを体験してみてはいかがでしょうか。

※参考:http://www.nankai.co.jp/

南海電鉄の秘密

南海電鉄についてのガイドブックは何冊か出ていますが、もっとも評価が高いのが PHP研究所編の「南海電鉄のひみつ」です。「歴史が、分かり歴代の車両も見れ良かったです。楽しく見ている」といった感想コメントも寄せられており、内容はこんな感じです。

南海電鉄は、大阪の難波を拠点に大阪府南部や和歌山県北部をエリアとする民間鉄道会社です。1885年開業の阪堺鉄道をルーツとし、創業130周年を目前に控えています。
「ラピート」や「天空」などの特徴的な車両をはじめ、新旧20種類以上の車両が現役で走っており、車両好きにはたまらない路線です。また、橋本~極楽橋間には50‰の急勾配や100Rの急カーブ、24ものトンネルが連続する国内有数の険しい山岳路線があったり、大阪市内にも都会のローカル線といえる汐見橋線(汐見橋~岸里玉出間)があったり、JRと線路を共有する関西国際空港連絡橋があったり、実に変化に富む車窓風景が楽しめます。
「鉄人28号」のニックネームを持つ特急「ラピート」が、2014年には機動戦士ガンダムUCと夢のタイアップ。「赤い彗星の再来 特急ラピート ネオ・ジオンバージョン」として期間限定運行されるなど、目が離せない南海の魅力を紹介します。